ステマなし自腹購入レビュー: Artist12セカンドを使った感想
2022/05/11
Artist12セカンドを購入したのでレビューしていきます。
なんで今回記事を書いたのかというと、自分がネットでレビューを探す際に提供レビューばかりだったため。
結論からいうと、この製品は非常に良い。おすすめできます。
【日本限定】 XPPen 液タブ Artist 12セカンド 豪華版 Android対応 X3チップ搭載ペン フルラミネーション ...
ちなみに私は趣味のお絵描き好きです。
プロではないのでその点ご了承ください。
XP-PENのレビューは<提供>だらけ
XP-PEN製品のレビューさぁ…
商品提供を受けたレビュアーが多すぎ!!
Youtuberもブロガーも、検索結果で上位に表示される記事がことごとく公式から商品提供されたものばかりなんですよね(タイトルにPRって入れてほしい)。
そしてみんな「提供の商品ですが、忖度なくレビューしていきます!」と言う。
いや、わかるよ、わかる。
公平なレビューをお届けしていく意思表明ね。
でもそれ無理だから…。
実体験に基づいていうと、
提供された時点で完全な忖度なしレビューは難しいです。
まず商品提供という恩を受けてるので、どうしたって配慮しがちになる。
やはり商品レビューは自腹のものが参考になると思います。
というわけで、この記事では自腹で購入した液タブのレビューを書いていきます。
Artist12セカンドの公式スペック
製品名 | Artist 12セカンド 豪華版液晶ペンタブレット |
製品モデル | JPCD120FH |
寸法 | 346.2 x 209 x 12 mm |
作業エリア | 263.23 x 148.07 mm |
ショートカットキー | 8 |
画面解像度 | 1920 x 1080 |
色域 (標準) | 90% NTSC, 127% sRGB, 94% Adobe RGB |
フルラミネーション | あり |
視野角 | 178° |
コントラスト (標準) | 1000:1 |
輝度 | 220 cd/㎡ |
スタイラスペン | X3 Elite Plus(豪華版) |
筆圧レベル | 8192 |
傾き検知機能 | 60° |
解像度 | 5080 LPI |
読取高さ | 10 mm |
精度 | ±0.5 mm (中央)、±1 mm (エッジ部) |
搭載ポート | 1 x フル機能USB-C 1 x USB-C |
電源入力 | DC 5V/2A |
互換性 | Windows 7/8/10、Mac OS X 10.10 (またはそれ以降) Android (USB3.1 DP1.2) 、Chrome OS 88 (またはそれ以降)、Linux |
認証 | CE/RoHS/WEEE/FCC /KC/PSE/BIS/UKCA/EAC/RCM/NOM |
通常版と豪華版の違い
この製品には、通常版とセット内容が少し増えた豪華版がありまして、私が買ったのは豪華版です。
☆がついてるのが豪華版で増えるやつです。
- 1 x 液晶ペンタブレット
- ☆1 x X3 Elite Plus スタイラスペン
- 1 x 3 in 1 USB ケーブル
- ☆1 x USB Type C-Cケーブル
- ☆1 x ペンケース
- ☆1 x ペーパーライク保護フィルム
- 1 x 延長コード
- 1 x 替え芯抜き
- 10 x 替え芯
- 1 x クリーニングクロス
- 1 x 2本指グローブ(黒)
- 1 x クイックガイド
- 1 x 保証書
- ☆1 x フィルム貼りツールパック
液タブの製品スペック自体は同じです。
Artist 12セカンドのレビュー
実はXP-PENの液タブを買うのはこれが2回目です。
以前に13.3proを買っており、品質に満足したため今回もXP-PENの製品を購入しました。
13.3proとの比較記事もあります。
→Artist13.3proと12セカンドの比較と感想
基本性能は問題なし
超ざっくりいいますと、
基本性能はまったく問題ありません。
液タブ買う前にいろいろ調査してると、「視差」とか「遅延」とかいろいろ気になることが出てくるかと思います。
視差はほとんど感じません。
ペンを走らせたところにそのまま線が引けます。
遅延も体感ではほぼなし。
ペンの速度そのままで線が引けます。シャッシャッと遠慮なしに連続で線を引いても遅延はまったく感じられません。
液タブを何台も使ってきたプロ…というわけではないのですが、ほんと使っててまったく違和感ないレベルです。我慢もストレスもまったくないです。
裏面には滑り止めがついてます。
念願のType-Cケーブル単体接続!!
この液タブ、PCとケーブル1本のみで接続できるんです。
ぶっちゃけこれが買い替えの最大の理由です。
以前使っていたArtist 13.3proのハード面の不満の一つが接続ケーブルでした。
3in1ケーブルというやつです。
これ、ポートも占有するし、デスク上もごちゃつくんですよ。
12セカンドはケーブル1本のみで接続可能。デスク上もそこそこスッキリしました。
ちなみにType-cの差込口は二つあって、一つは3in1ケーブル専用のものになってます。
初期状態で、上記のようなホコリ防止フタが一つだけついてるんですが、これ一方にしかサイズが合わないんです。
フタ自体が一つしかないのも謎ですが、両方にはめられるようサイズを共通化しといてくれよと思いました。
豪華版はまあ普通
なぜ豪華版を買ったかというと、Type-cケーブルが付属しているからです。
通常版との差額を考えると、自分でケーブルを別途購入するのとほぼ変わらないので、それなら他にもいろいろ付いてる豪華版買っとくか、となりました。
ペンケースみたいなやつもついてますが、まあこれはマジで使い道がありません。
素材は安っぽい感じで、萌えイラストが描いてあるのもまた使いづらくなっている要因の一つです。
描いた絵師の方には悪いんですが、これだったらイラストが無いほうが良かったです。
豪華版はペンも違います。
ペンの反対側に消しゴム扱いの部位がついています。
個人的にはまったく使いません。
ペンをひっくり返してゴシゴシするより、普通に画面で消しゴムツール選んだほうが早いからです。
豪華版のセット内容で、もう一つ気になるものがありました。
ペーパーライクフィルムです。
これにはちょっと期待していました。
が…
ペーパーライクフィルムはペン先が削れる
噂には聞いてたんですがマジで削れます。
買って4,5時間つかってこれですよ。
筆圧の問題もあるかもですが。
今、ペーパーライクフィルムを剥がすべきか悩んでます。
この液タブには元々保護フィルムが貼ってあります。ペーパーライクフィルムは自分で貼りました。
フィルムが二重になったことによって、ペンの反応が悪化したとかは特に感じません。
買ってすぐに貼ったので比較はできませんが、ここまで書いてきた通り、液タブ自体の使い心地は快適そのものです。視差とかラグとか反応悪化とかはたぶんほぼない。
で。
ペーパーライクフィルムの描き心地は、確かに紙みたいで心地よいです。
でも、そもそも通常フィルムの状態だって書き心地悪いわけじゃないですからね。好みの問題です。
それよりもペン先が削れるデメリットのほうが個人的に大きい。
ペン先が鋭利になると書き心地も変わるし、画面を傷つける可能性も高まります。そうなるとフィルム貼っても本末転倒です。
ペン先を頻繁に交換するのも面倒です。
次に液タブを買い替える機会があっても、ペーパーライクフィルムは買わないと思います。
追記:別記事も書きました。
→ペーパーライクフィルムのペン先削れすぎ問題
12インチの液タブってどうなの?
個人的には問題ありません。
必要十分な過不足ないサイズです。
私は趣味絵描きで、キャンパスのサイズは大体1000px四方くらいです。しかも拡大縮小なんてほぼ使わないスタイルです。
これだとほぼ12インチでもずっと原寸大のままで問題なく絵が描けます。
もっとキャンパスサイズがでかい人や、プロの場合は小さく感じるかもしれないです。結局、個々人のお絵描きスタイルによるかなと。
(余談ですが、液タブってベゼルがでかいですよね。一般タブレットはベゼルレスが増えているのに。メーカーの技術力の問題なのでしょうか。将来、狭縁モデルが普及したらすぐに買い替えたい。そして普通の読書タブレットと一本化したい)
結論:XP-PEN Artist12セカンドは買っていい
Artist12セカンドはおすすめです。
性能的には文句がありません。
不満もない。
ペンタブ市場といえばWACOM寡占で、XP-PENは中華製品なのでなんとなく買うのが躊躇われる気持ちはわかります。自分もそうでした。
でも実際買ってみると満足度が非常に高く、2台続けてXP-PEN製品を買っています。
WACOM製品は買ったことないし、家電売り場で試したくらいですが、性能も遜色ないように思えます。XP-PENのコスパ良すぎ。つーかWACOM高すぎです。
中華製品はイメージ悪いですが、日本で有名になってくるレベルのやつは大抵レベル高くてコスパ良いことが多いです。
公式サイトの日本語がやや怪しいのはどうにかしたほうがいいと思います。
【日本限定】 XPPen 液タブ Artist 12セカンド 豪華版 Android対応 X3チップ搭載ペン フルラミネーション ...