ハイセンスの洗濯機HW-T55A自腹購入レビュー。買ってはいけない(追記)
2021/07/23
新居の引越しに際して、Hisenseの洗濯機(HW-T55A)を購入しました。
一か月使用したレビューや感想を書きたいと思います。購入検討している方は参考にしてみてください。
※4年使用した追記あり。
くわしくは下記目次から
目次
なぜか目立って安いハイセンスの洗濯機
新居への引越しで「いろいろ家電揃えなきゃな」と、洗濯機をカカクコムやAmazonで探していたところ、同スペックではかなり安い一台の洗濯機が目につきました。
メーカー名を見ると「Hisense(ハイセンス)」とあります。
「聞いたことないメーカーだしどこだろう」とググってみると、どうやら中国の家電メーカーみたいです。
海信グループ
中華人民共和国山東省青島を本拠とする電機メーカー及び企業グループの総称。上海証券取引所、香港証券取引所の上場企業。
テレビ、エアコン、洗濯機、冷蔵庫、生活家電、携帯電話などを扱っている。
ほーん、上場企業とな?
lenovoみたいなイケイケ系の中国企業ってことでしょうか。今は中国は確かに勢いあるけど、一般的にはメイドインチャイナはまだまだイメージが悪いですよね。
ハイセンス洗濯機の口コミ・レビューを探してみた
使っているレビューはないかなと探すと、Amazonの商品ページにレビューが一つ。
!?
だめやないかい!
あ、でも安さには勝てねーわ、どれいっちょ人柱になってみっかということで購入。
このレビューで言われていることが事実かどうかも、検証してみます。(後述)
ハイセンスの洗濯機HW-T55A開封レビュー
配送から設置まで
さて数日後、配送のお兄さんが届けてくれました。
運び入れます。
さあ、あとは給水ホースを付ければ設置は完了です。
給水栓の形状で失敗談
この取り付け時にちょっとした失敗談がありました。
配送「給水ホースの形状的にアダプターが必要になるんですけど、商品と取り付け込みで2000円です。どうしますか?」
私「(アダプター+取り付けで2000円か、結構するな。配送価格なのかな。まあ今すぐ使うワケじゃないし、アダプターもどうせアマゾンで500円くらいであるだろ。後で注文して自分で取り付けるか…。)あ、結構です。」
これが大失敗でした。
Amazonに同じ商品はあったんですが、1800円くらいと値段があまり変わらなかったことと、取り付けに大き目のモンキーレンチが必要だったことが計算外でした。
レンチは100均で売ってるような物ではなく、わりとガチな物でないとボルトが対応していなかったので、これも泣く泣く1000円程度で注文。
結局時間と手間だけかかってしまいました。あの時2000円で頼めばこんなことにはならなかったのにと後悔。
皆さん、同じことがあったらぜひ取り付けお願いしましょう。
実は記事として書いてもいます。気になる方は下記をどうぞ。
ハイセンス洗濯機の外観・操作パネル・ボタンなど
さて、洗濯機を見ていきます。
ボタン系統はこんな感じ。まあ普通です。
フタを開けてみます。
ついているフィン?はうねうねとウェーブ型です。
右が合成粉洗剤の投入口。左は液体洗剤用です。給水時に右側は水が通り抜ける仕様になってました。
柔軟剤投入口。位置によっては見えないところにあるため、洗浄槽を回して探す必要があります。
衣類のゴミ取り。パカッとはずれます。これめっちゃ仕事してくれます。すごくゴミが取れる。
説明書一式が付属しています。
ハイセンスの洗濯機を一か月使用した感想
まず、結論からいうと、この洗濯機は買わない方がいいですね。
先ほどのアマゾンのレビューで言われてたこと、だいたい合ってます。
一つずつ見ていきましょう。
「自動計測だと、水量は洗濯物の量に関わらず31Lになる」→事実でした。
画像を見てください。まずこれが洗濯物半分くらいの時のもの。スタートボタンを押すと、洗濯槽がまわって衣類の量をはかり、適切な水量が出ます。水量は31Lに自動でなりました。
次に、その倍の量の洗濯物を入れてもう一度やってみます。すると、またも31Lに。
どうやらマジで自動計測だと衣類の量に限らず水量が31Lにしかならないようです。これはひどい。
レビューにあったその他の良くないところを検証した結果
「ドライモードで水量の調整ができない」→まだ使ったことないのでわかりません。(追記:できませんでした。水量は手動でもいじれず、45Lで固定となります。レビューの通りです。)
「洗濯・脱水・すすぎの時間調整ができない」→できません。
「音がうるさい」→これについては、私は特にうるさく感じません。問題なし。レビュアーの方の部屋の構造や、立て付けが原因かもしれません。
普通に洗えてる…けどやっぱ不便なのはいかん
いろいろと悪いところを書き連ねましたが、「自動計測だと水量が31Lになる」という点以外では、この洗濯機は普通に使えています。「服を洗う」という基本機能についてはさすがに問題ないと思います。
水量も、手動で設定し直すことができるので、一応上の問題はクリアできます(毎回やる必要がありますが)。
私が知る限り、不良点は上に挙げてきた個所くらいですかね。長く使うとまだ見つかってくるかもしれませんけど…。
一応、後日カスタマーサポートに掛けてみるつもりです。進捗があればご報告します。
追記:サポートに問い合わせしました
後日、ハイセンスジャパンに電話問い合わせをしました。
サポートの方がいうには「水量は洗濯物の重量によって決まる仕様。一定の重量までは洗濯物が少なくても31Lで自動になる。洗濯物0Kgでも31Lになる。これは仕様」とのこと。
洗濯で水量が自動的に31Lに設定されるのは不具合ではなく仕様でした。正確にいえば、洗濯物の重量で水量は決まります。でも31Lに設定されるレンジが広すぎるんです。
この仕様だとパンツ1枚だけ洗う場合でも31Lの水量が設定されることになります。
洗濯物って、総重量は軽くてもカサが満杯近くになることはあると思います。
私はいつも洗濯機がいっぱいになってから洗濯をするんですが、自動設定だと水量はいつも31Lになります。水量が31Lだと、衣類が十分に浸かっていない感じがします。
一応、手動で水量は変えられるけど、自動計測がこの仕様って面倒くさいだけですよね。
普通、洗濯機ってもっと細かく水量対応してくれます。以前実家で使っていたのは10年ものの日立製でしたが、水量の自動計測はもっと正確でした。
ハイセンスの洗濯機の自動水量計測はアバウトでレンジが広すぎる…。
ハイセンスはやめとけ
ハイセンスの洗濯機は安いので買いましたが、正直なところ上記のようないい加減な作りがあったのは本当に残念です。いい買い物とはならなかったなぁ。
日本のメーカーだとこういったことはないので、どうしても中国製への信頼が落ちてしまいます。
私は中国が特別に嫌いというわけではありません。むしろ日本の家電市場への新興チャレンジャーを応援する気持ちもあって(安いという気持ちもあって…)購入したんですが、このような形で裏切られとても残念に思います。
この洗濯機は普通に「衣類を洗うこと」自体はできるので、私はこのまま使っていくつもりですが、いつまでもつのやらという感じです。洗濯機って買い替えとか面倒ですしね。
こんな適当な製品作ってるメーカーに、その姿勢を正さないままのさばってほしくないので、このレビューによって少しでも同商品を買わずに済む人が増えれば幸いです。
本記事の洗濯機はこれです↓
なんかレビュー消えてますが。
追記:4年使用した感想
この記事を書いてから約4年、毎週のようにこの洗濯機を使い続けました。改めて本記事を読みなおすと、少し強めに書きすぎたかなと反省しています。
4年使って評価が変わりました。
この洗濯機はそれほど悪いものではありません。
未だに故障なく使えているし、洗濯機としての性能は必要十分だと感じています。短所としてあげていた自動モードはまったく使わず、毎回水量を自分で設定していますが、洗濯は一週間に一回程度なので手間ではありません。ドライモードもほとんど使わないので問題に感じません。
安い割にとてもよく頑張ってくれている洗濯機です。安くて良い洗濯機をお求めなら、ハイセンスは十分選択肢に入れて良いと改めさせていただきます。
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