PS4:Unfinished Swanは人間の脳の空間認識力の凄さに感動する良ゲー
2021/07/23
PSプラスのフリープレイで配信されたPS4ソフト「The Unfinished Swan」をトロコンするまでプレイしました。
思いがけずとても気に入ったタイトルになったのでレビューします。トロフィーや風船などのちょっとした攻略法も書いています。
目次
The Unfinished Swanってどんなゲーム?内容
The Unfinished Swanは、真っ白な世界に黒いインク投げつけて目印をつけながら探索していくFPS視点のゲームです。
これは言葉では説明しづらい。動画を見てもらったほうが早いですね。
Unfinished Swanをプレイした感想評価レビュー
独創的なアイデアと、人間の脳の高性能さにに拍手
まずゲームの発想がすごい。
ゲームを始めると操作可能になった瞬間から画面が真っ白になります。
画面中央には白い点のみ。スティックを動かしてもまったく反応していない(ように見える)。
いろいろとコントローラーを押してみると、R1ボタンで黒い物体を前方に飛ばせることが判明。とんだ物体はインクのように弾け、目の前にある「真っ白な」地形に当たった模様。
「白」い世界にプレイヤーが初めて「黒」で地形をかたどった瞬間です。
「ああ、これは白い世界なのか。どうやら白すぎて見えないが、自分は黒を持っている。これを頼りに、白い洞窟を黒い明りで照らすように進んでいくのか」ということが朧げにわかってきます。
The Unfinished Swanのゲームプレイは、プレイヤーによるこの特殊な世界の知覚から幕を開けます。
私は開発陣の独創的なアイデアの素晴らしさと共に、こんな断片的な黒と白の情報だけで空間が把握できてしまう人間の脳って改めてすげーなと感心してしまいました。
色による演出も美しいThe Unfinished Swan
白い世界に黒を塗っていくというアイデアもいいのですが、このゲームは演出も上手いです。
なにがいいってゲームを進めていくと世界にだんだん色がついていくんですよ。
最初は白単色だった画面に、途中から陰影が描かれ始めます。それからエリアが進むごとに色も増えていきますが、ちゃんとストーリーに沿って自然に追加されていくのがまたいいんです。
エリアごとのボリュームも白に飽きた頃に次の展開が始まるというちょうどいい感じが続くので新鮮な気持ちでぶっ続けプレイができました。ここらへんはちゃんと計算して制御されている気持ちよさがあります。
色があるだけでこんなにも世界は美しいのだと、教えてくれるような演出となっています。
世界観もメルヘンチックで雰囲気抜群。高いところから見える絶景ポイントも多数あり、どれも目を奪われるような美しさです。シンプルでありがちそうながらも浸ることのできる世界がそこにありました。
プレイボリュームは3時間程度
クリアまでは約3時間程度でした。程よいボリュームで良かったです。ゲーム内で風ノ旅人?のオマージュもあったりします。
スタッフロールの入れ方もユニークかつユーモアがありお見事。
不満点は連打ゲーで指が疲れるという点です。
インクをぽんぽん投げるのは押しっぱでも出来るようにしてほしかったですね。草のとことかすごく疲れました。や、その分ホースは爽快だったけども。
同じフリプできた「Everybody's gone to the raputure」も雰囲気やジャンル的に近いですね。私はあちらもなんだかんだ最後までプレイするくらいは気に入りました。
フリプはこういう自分では絶対買わないだろう掘り出し物ゲームに出会えるのが魅力ですね。
The Unfinished Swan攻略・トロフィーや風船など
さて、ここからは攻略というほどのものでもないですが、ちょっとしたTIPSを少々。
おもちゃの風船レーダーは早いうちに解除しておこう
いわゆるコレクタブル要素のアイテム「風船」ですが、トロフィーやゲーム内特典のアンロックと関わってきます。風船は各マップのいろんな場所に隠されています。
一見でわかりづらい場所にもあったりするので、風船の場所を教えてくれる風船レーダーは早めにアンロックしておきましょう。
風船を取り逃しても、全クリア後にチャプターを選んでプレイできるようになるので、そこであらためて取ればOK。各ステージでの風船コンプ率も表示されます。風船は取ったら即メニューから終了してOK。
レーダー使っても森のピンクボールと坂をくだるところの風船は本当に難しいので注意。真っ暗でまったく見えないので、レーダーが反応するあたりの上空をホースでやみくもにうちまくりましょう。私はこれでいけました。ピンクボールがいってしまったらわざとやられてリトライ。
ミニマリストのトロフィー
「インク3発以内で監視塔まで到達する」
このトロフィーが最難関だと思います。予習必須。
真っ白な世界を音だけを頼りに歩いていくので、事前の予習で環境音や床の素材によって違うエリアごとの足音を覚えておきましょう。
沼を抜けた先の王様の像があるエリアが最も難しく、細い空中通路を登っていく必要があります。角度で違う見え方をする王冠の形状を記憶して、位置関係を把握しましょう。
このトロフィーは15分以上も真っ白い画面を見ながらゲームするという貴重な体験ができました笑