大逆転裁判2 第3話のネタバレ感想: 最後に全部もってかれた件
2021/07/23
大逆転裁判2の第3話をプレイした感想を書いていきます。
プレイ後の感想というよりは、リアルタイムでプレイしつつ感じたことを書きなぐっていく日記風。
ネタバレありなので未クリアの人は注意です。
3話の感想
万博と殺人
万国科学博覧会から始まる瞬間移動殺人。
「エライダメニンゲン」…いいですね。こういうクソ適当なネーミングが大好きです。しかも英語綴りも出てきて笑った。
ドビンボーは意外に面白みがないキャラだなぁ。そもそも逆転は変人だらけなので、科学系の変人キャラを出そうとしても目立たないということなのかも。あと「貧乏」という特徴はまったく触れられなかったですね。たぶん貧乏だったんでしょう。
あとは「シンポジウム」という単語もチラホラ出てきて、最終話の舞台が壮大な規模で行われそうな予感の種も撒かれます。
裁判ではスサトの登場と新曲が熱い
法廷パートでは、ピンチでのスサト登場が熱かったです。
スサトさんとは2話以降の再会となっていて、プレイ時間でいうと実に2時間程度だったりするんですが、ゲーム内で日本と倫敦という距離感が示されていたのもあって、ほんと久しぶり感がありました。懐かしい旧友と再会したような喜びです。ここらへんゲームの演出として上手いなぁと感じました。
イーノック工房での「共同推理」、重力が逆さまになって物がゆっくりと落ちる中で、ホームズが歩くシーンがめちゃくちゃ決まってましたね。共同推理はアングルとか本当こだわりを感じます。
堕落の科学者イーノック・ドレッバー
きみ、写真と顔ちがくない?
最初にドレッバーの写真が出たときは「おお、なんかイケメンやな」と思ったんですが、実際に出てきた時の顔がだいぶ違って驚きました。写真のは奇跡の一枚だったのか。実物と法廷記録のはなんだか貧相な気がします。
黒幕の一人はこのドレッバーだったわけですが、将来を嘱望された科学者から堕落し、ダークサイドに落ちてしまった悲しい経歴を持ちます。
逆転って、ポップなゲームのビジュアルとは裏腹に、犯人の動機が妙に生々しいんですよね。2話のグリーンとか、アクロバットの事件とかね…。
ちなみに、ゲーム内のフォントだとわかりにくいですが「ドレッパー」ではなく「ドレッバー」のようです。ホームズ原作にも出てくる名前です。ていうか調べてみると、原作ネタが実はめっちゃ多いですよこのゲーム。
シスの強キャラ感すごいんだが?→単発キャラだったんだが?
シスも見栄えがよく、ヴォルテックス並みの強キャラ感を醸しています。高圧的ながらも、最低限礼儀正しいところが好印象。ザ・クールビューティー。
あまりにも美しいので、クライマックスに関わってくる準レギュラーかと思いましたが、実際は3話のみのキャラでした。後継として娘のグーロイネが出てましたが、シスが良かったなぁ。ロイネは想像してたより可愛くなかった。
警察側のシスが、フィクサーのエライダメニンゲンになすすべもなく10年以上も脅迫されていたのは、正義の脆さを暗喩されているようで嫌でしたね。
3話はドビンボー、シス、ドレッバーといずれも栄光からの失墜が裏テーマとしてある気がしてきます。
イーノック・ドレッバーとドクター・シスはテーマbgmが凄くいいです。
ローザイクの館が怖い
マダム・ローザイクは魔女っこ可愛いかったです。年齢的にはいい大人なんですけど。
ずっと前から思ってたんですが、逆転シリーズって年齢がやたらリアルなんですよね。ホームズくんとか34歳ですからね。なかなかいい年したポンコツです。
蝋人形の館は展示ジオラマがbgmとあいまって不気味でコワかったです。ここで事件が起きるかと思ったが特になにもなかったぜ。レッドラム。
プロフェッサーの話はホラーでしたね。死刑囚の名前が機密とかどういうことなんですか。顔はわかるけど、なんで名前まで?王室とか貴族とかの有名人だったりするんでしょうか。
ローザイクもキーキャラ感でてたわりに単発キャラでしたね。
使命のサムライ復活!イヤッホオオォ!
そして3話のすべてを吹っ飛ばすような大事件が最後にありました。
亜双義の復活です。
従者が登場した時から、「あれこいつもしかして…」と思ってましたが、いやぁまさかまさかの。復活シーンの完成度も高く、プレイヤーの感情を阻害しません。とてもカタルシスがあり、感動しました。
思えば、彼は1-2で死んでいたので、この復活までは本当に長い旅路でした。プレイヤーにとって、この世界の最初の事件で助太刀してくれる彼はとても頼もしく、まさに親友とよべる存在でした。実際、ネットを見ても、屈指の人気キャラクターみたいです。
殺された時は、デスノートのL並みにどうすんだ感があったものですが、ここにきてついに復活です。ネタバレを見ずにプレイしてよかったと思いました。
その他思ったこと箇条書き
- ジーナの髪形ってお嬢様みたいだ。服とあってなくてコスプレに見える
- 風船おじさんが犯人と思ったが、そんなことはなかったぜ。
- 万博会場をもっと歩き回れると思ったが、そんなことはなかったぜ。
- ヴォルテックス執務室の歯車の音が荘厳で良い。
第3話プレイ終了後の感想
結果として、3話は最後の亜双義復活にすべて持っていかれた感があります。サプライズでした。好きなキャラだったので嬉しかったですね。
死んでたキャラが実は生きてたという展開は、批判を伴いがちですが、大逆2の場合はあとで見直すと、最初から前後構成を意識した伏線がかなりあります。4話以降にもちゃんとその辺のフォローがあり、私は自然に受け入れられました。
1-2でいきなり殺して驚かせ、2-3で復活して喜ばせる。脚本的に亜双義は二度おいしいキャラですね。
さて、ここまででボリュームが凄いことになってます。まだ二話もあるのか…。よっしゃ、4話いったろ!