大阪市立科学館の感想。体験コーナーは楽しいけど機械人形が怖すぎる
2017/08/22
大阪市立科学館に見学しに行ってきました。
誰もが修学旅行とかで行った経験のあるような施設ですが、おっさんになった今、一人で行ってもそれなりに楽しかったのでレポです。
博物館とかの静かで広くて涼しい感じが好きな方はぜひ読んでみてください。あの静寂感が伝わるように書きます。
大阪市科学館に行ってきた
さて、やって参りました。かなりでかい建物です。
エントランスには記念撮影場所もあります。
中に入ると、ホールが驚くほど広く、開放感があります。
これよ、これこれ。この広々としてひんやりした感じが好きなんだ。
しかし、入ってすぐ左のこれ。
「學天則(がくてんそく)」とかいうの、めっちゃ怖いんですけど!
東洋初のロボットということで有名らしいですが、いざ見てみるとめっちゃ怖い。デザインなんなのよこれは。なんかでかいし瞳孔開いてるし。手に握ってるのは、明らかに攻撃用途の物体だよね。
動く様子を収めた動画がありました。
やっぱ怖いわ。
大阪市科学館の順路を周る
気を取り直し、吹き抜けのエスカレーターからB1にあるチケット売り場へ。
チケットは平日は2割引きの320円。プラネタリウムもやってるみたいだけど、まあ後で間に合ったら入ってみよう。今は展示場いこ!
入場し、4階まで一気にエレベーターで上がります。どうやら、ワンフロアごとに降りてくる順路のようです。
最初のフロア「宇宙とその発見」エリア。
いきなり惑星の模型が出迎えてくれます。
よくある光景。ここらへんは正直いってあまり面白くない。
触れる隕石。
ひんやりしている。まあ、普通の石っすね。
元素周期表。一時期話題となった「ニホニウム」もしっかりありました。
原子体重計。自分がどんな原子で構成されてるかがわかります。
乗った。ほほーん。
まあさっぱりわからないよね。
このフロアで一番驚いたのはこれ。どんだけ古いソフトウェアだよっていう。
ほーん…なるほどなるほど…へえ~。
展示では宇宙の神秘を切々と訴えていましたが、正直開始5分で少し空き気味に。
(こんなんが続くならちゃっちゃと回って10分くらいで出るか…)
しかし、エリアを半分過ぎた頃、体験する科学コーナーが登場。これがとても面白かった。大阪市立科学館の本領はこの体験コーナーにあります。
もう見た目にも楽しそうでしょう!実際、楽しかったです。いろいろご紹介します。
月の満ち欠けを見られるというブース。
中央の椅子に座って、月を覗き込みながらくるくる回ることで、満ち欠けの様子が体験できます。
「アーチを作ろう」
同じブロックを5つ並べてこのように浮かすと、強度が高くなり、人が上を渡れる程度の橋ができます。古代ギリシャでも使われていた技術なんだとか。
カオティック振り子。
回転させると、予測不能な揺れ方をするという振り子です。この揺れ方は完全ランダムで、現代のスーパーコンピューターの演算でも予測できないそうです。
どんな動きかというと、ちょうど動画がありました。
まだ地球の全貌がわかっていない頃の想像図。
メソポタミア文明では、太陽や月は代わる代わる裏側のトンネルを通過して移動していたと考えてたみたいです。
古代インド人の考えはもっとエキセントリック。
コブラみたいなのは宇宙龍。その下が大地で、海があって、象が支えていて、亀がいるという。どんだけでかいねん怖すぎるだろ。でも、そんだけデカイ生物いたらワクワクするね。
バチバチとした電流みたいなのが球の中で揺らめいています。手を当てるとバチバチが手に吸い寄せられる。こういう占いするやつ、昔ゲーセンにあった気がします。
最初のエリア後半がこんなに楽しいとは予想外でした。次のフロアに進みます。今4Fなので、3Fにエスカレーターで降りていきます。
吹き抜けを通るエスカレーターは気持ちがいい。
……ん?
き、きさまガクテンソク!
3階は「身近に化学」のエリアとなります。再び展示がメインに。
鉱石コーナーとか、バイクに含まれるパーツ一覧みたいなのが見られます。
宇宙服。メットの反射が凄くて、覗き込むと吸い込まれそうなくらい。服の繊維は幾重にも積み重なっており、途中に冷却水が流れてるらしいのが驚きでした。
映画2001年宇宙の旅とかで、生身の人間が一瞬宇宙空間に出るシーンとかあったけど、あれ可能なんかな…。
古いアップルコンピューターの展示を発見。
1985年台のすごく古いmacとかがあります。歴史を感じる。
マッキントッシュポータブル。こんな頃からトラックボールってあったんですね。しかもキーボードと位置が変えられる模様。
重さは7.2kg…ポータブルできないだろこんなん笑
さあ、次のエリアへ。さらにエスカレーターを下っていきます。
ゴゴゴゴゴゴ…
2階は「おやこで科学」がコンセプト。再び体験コーナーエリアとなり、見た目にもワクワク感があります。
実際面白かった。玉を転がして、不思議な動きをさせたり、いろいろな簡単な実験できたり。
さまざまな鏡があるぞ!といったようなコーナーもありました。美容室の鏡って普通のと違って、高精細に見えるらしいですね。知らんかった…。
アインシュタイン先生!…とその横にいらっしゃるのはどちら様ですか?
げ、原始人先生!!
謎の組み合わせです。
さあ、科学館もいよいよ佳境!最後の1階フロアは「電気とエネルギー」です。
降りるといきなり実寸大の信号機がお出迎え。
写真では伝わりにくいけど、間近でみるとめっちゃデカイです。普段見てるけど、ここまでの距離で見たことないから新鮮でした。
昔の家電と今の家電。
あとは自家発電を体験するコーナーもありました。子どもが頑張ってチャリを漕いでました。
という感じで、展示場はここまで。
ゲートを出ると、土産物コーナー。宇宙食というのが気になりました。
宇宙食のアイスだってよ!マジ!?持ってみると常温でパサついた感触あるけど、袋を開けるとなんか化学反応とかで瞬時にヒヤヒヤになったりするとか!?
「実際に宇宙飛行士の食事に供されているものではありません」
違うのかよ。
開けてもパサパサのままのようです。それアイスじゃないんじゃ…。
他には宇宙カレーとかもありましたが、普通に湯煎で作るレトルトと同じ感じでした。まあ、イメージ戦略大事だよね…。
大人でも楽しめる科学館
時計を見ると、もう入ってから1時間以上経っていました。
入る前はちゃっちゃと回ってプラネタリウム行くかーと思ってたんですが、すっかり忘れるほど体験コーナーが楽しかったです。
他の客には外国人観光客やカップルもいて、楽し気に回っていました。
この科学館には展示の他に、プラネタリウム(600円45分)や、お土産コーナー、喫茶店もあります。すぐ隣には美術館もあります。
デートや親子での暇つぶしにおすすめ。
今度はプラネタリウムに行きたいなぁ。
お付き合いありがとうございました。
「マタキテネ……」