青色申告ソフトの使い方:インストール後なにやる?全体の流れを解説
「確定申告だからとりあえずソフトを買ったけど、なにをすればいいのかわからない」という方や、これから買おうと検討している方向けに、こういったソフトを購入した後にやる作業の全体の流れなどを簡単に解説します。
ソフト購入後の全体の流れ
(事業の基本情報、消費税、取引先情報など)
↓
②補助簿を作成する[手入力]
↓
③主要簿が作成される[自動]
↓
④決算書、申告書を作成する[自動/記入]
当然ながら、ソフトを買っても自分自身で手入力する場面はあります。
というよりは、日々の帳簿付けはほぼ自分でやることになります。
ソフトがやってくれるのは、集計や転記といった機械的な部分です。
各手順でどんなことをやるのか、段階ごとに簡単に解説していきます。
①インストール・初期設定をする
ソフトのインストールをします。これはディスクなり、初期設定ファイルをクリックするなりして、ガイド通りすすめばできます。
インストールが終わったら起動。
事業の基本情報、消費税、取引先情報などを入力していきます。
最初にやるべきは預金口座の残高の入力
まずは事業で使っている銀行口座の残高を入力します。
「科目残高」とか「預金残高」といった名称の項目に入って、さらに下の該当する預金の種類のところに入力してください。
普通なら普通、当座なら当座に。
さらに下に補助科目というのがあります。
「補助科目」ってなに?
補助科目というのは、それぞれの科目のさらに下の細かいジャンル分けみたいなものです。
例えば「普通預金(科目)」の下に「みずほ銀行(補助科目)」といった具合です。
補助科目は自分で設定でき、外部の人には見せる必要はありません。税務署にも提出の必要なし。
補助科目は、科目の中でさらに細かい内訳がわかって、管理しやすくなるという意味があります。
「普通預金の100万のうち、みずほ銀行は〇〇万で、住友は~」みたいな感じですね。
残高は期首の時点のものを入力してください。
期首というのは会計期間の最初の日のこと。つまり、1月1日時点での残高のことです。
現時点では、事業用口座と生活費のための口座が分かれていない人が大半だと思います。
その場合は使っている口座をそのまま入力してください。
②補助簿を作成する
いよいよ取引内容を入力していきます。
ここはソフトまかせにはできない部分で、日々自分で入力していくことになります。
ソフトを起動している時間の90%はこの作業になると思います。
一年間の取引内容を一から入力
昨年度の事業で儲かった分、出て行った経費などを記録を見ながら正確に入力していきましょう。
領収書(レシート)
③主要簿が作成される[自動]
上の②段階で入力された情報をもとに、ソフトがいろいろな帳簿を自動で作り、振り分けていってくれます。
出納帳や、総勘定元帳など、細かいデータを組み合わせた一覧を見ることができます。
現金の流れが細かく可視化されることで、今後の事業運営に活かすことができるでしょう。
④決算書、申告書を作成する[自動/記入]
確定申告の時期になったら、決算書をソフトに作成してもらいます。
一年間に入力された内容をもとに、確定申告に必要な書類をほぼそのまま同じフォーマットで、ソフトが画面に表示してくれます。